キレてます(人事コンサルの日常など)

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中小企業診断士か国内MBAか(2)コンサル転職には

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前回、中小企業診断士と国内MBAの違いに触れてみた。

 

さて、今回はコンサルタントにはどちらが役立つかを考えていたい。まず、コンサルタントへの転身についてはどうだろう?

 

独立系コンサル会社(船井総研タナベ経営など)では中小企業診断士と国内MBAの価値を同列に扱っているようだ。

 

一方、外資系や大手シンクタンクでの採用では、どちらかというとMBA取得者が歓迎されているように思う。

 

工数稼ぎで(受注金額引き上げのため)大量に人を常駐させる一部の悪徳外資系コンサルファームなどは別にして、良識あるコンサルティングファームでは、社会人経験すらない新卒はコンサルタントとして採用しない(補助者としての採用は別)。

これは誰でもわかることだ。

 

当然、コンサルタントはキャリア採用が中心となる。

 

社会人の応募者がコンサルを志望するからには、少なくとも自分の専門分野を確立してエントリーしていると考えるのが普通だ。

だから応募者の「知識」はある程度の水準と見なして選考することになる(実際には専門性がまったくなく、箸にも棒にもかからない人が多いのだが)。


コンサルタントとして、「知識」の先に必要な能力は、積み上げた個別の経験を一般化して伝える能力、あるいは、抽象概念を具体例を挙げて説明する能力だ。

 

抽象と具象を自由自在に行ったり来たりする能力は、MBAをはじめとする高等教育で磨かれる(診断士の試験で得られるのは知識中心だ)。


実は、あまり一般には知られていないが、コンサルティング・ファームでは、MBAに限らず、さまざまな分野の修士や博士号を取得した人を歓迎している。これは抽象概念を取り扱う訓練を受けているからにほかならない。

 

大手へのコンサル転職では中小企業診断士より国内MBAがやや優勢のような気がするが、その他の面ではどうだろう?

 

それについては次回に・・・。

 

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