キレてます(人事コンサルの日常など)

経営コンサルタント各務晶久が日々の雑感、ノウハウなんかを綴ります

上司はあなたのto doリストを作っているわけではない

「締め切り前の仕事がいくつかあって、まったく余裕がない。それなのにいつものように軽い口調で『これやっておいて』と急ぎの仕事を振られた。この上司はバカなのか?」


こんな風に上司を恨みながら仕事をしている人は多いものだ。

 マルチタスク型で仕事をしている場合、仕事の優先順位を台無しにするのが、上司からの飛び込み仕事だ。
 物理的に今の自分にこなせるわけがないのに仕事を振られたり、さっきまでこっちが最優先といっていたのに、急に「あっちを急げ」と言われたり、上司の気まぐれに振り回され、悩んでいる人は多いことだろう。
 
ではいったい、なぜこのようなことが起こるのだろうか?

 ちょっとショッキングな事実かも知れないが、それは上司があなたにどのような仕事を与えたのか覚えていないからだ。

 

 さすがに大筋では、あなたが何に取り組んでいるかくらいは把握している。でも、今どれだけの仕事を抱えているのか、何が最優先なのかまで、上司はイチイチ覚えていない。

 

 つまり、上司は自分の仕事のto doリストを作っていても、あなたのto doリストを作って管理しているわけではないのだ。


「そんな理不尽な!」と思うなら、逆にあなたは上司の仕事を把握しているだろうか?
たいていの人は上司が日々何をやっているか知らないと思う。

 たった一人の上司の仕事さえわからないのに、複数の部下を抱える上司が、部下一人ひとりの日々のタスクや優先順位まで把握しきれるわけがない。


 それを前提に上司と向き合って仕事をするほかない。


 では、上司の無理難題はあきらめて受け入れるほかないのだろうか?
 そんなことはない。あなたが仕事を受けるとき、ちょっとした工夫をすることで、上司をコントロールできるようになるのだ。

 それは次回に・・・。

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